部屋に入ると、ピカチュウが死んでいた。 友A(アチャモ)「こ、これは殺人事件でちゅ〜!!」 友B(バリヤード)「どうしてバリ?」 友A「血がいっぱい流れていて、苦悶の表情で、恨めしげに死んでるのをみたらわかるでちょ!?」 友C(チャーレム)「そう言われてみると……でも、わたしたち返事が無かったから、鍵を開けて入ったのよ。つまり密室……」 友A「わかったでちゅ! これは密室殺人でちゅ! そして、犯ポケはこの中にいる!」 友B「えっ〜? なんでそうなるバリ!?」 友C「犯人は犯行後必ず現場に戻る!」 友A「大当たり〜!!」 友B「ボクじゃないよ〜ボクにはアリバイがあるバリバリ!」 友C「自分から言い出すなんて怪しいわ」 チャーレムがじと〜っとバリヤードを見た。 友B「ち、違うバリ、そんなことを言うなら、チャーレムだって、昨日ピカチュウに全部お菓子を食べられて怒ってたじゃないか!」 友A「殺人動機としては十分ね」 友C「あ〜〜じゃあ言うけど、アチャモだって……」
喧々囂々(けんけんごうごう)。
……しばらくお待ちください……。
「ふあっ〜〜〜〜」
ピタッ。
「あれ、みんなどうしたの?」
友B「うわぁ〜〜〜オバケだぁ!!」
むっくりと起き上がったピカチュウを見て、3ポケは大慌てで、逃げようとする。
P(ピカチュウ)「え、ボクちょっと寝てただけなんだけど……」 友C「だって、血がいっぱい出てて……」 P「あ、これ? みんながなかなか来ないから、ひとりでナポリタンスパゲッティを食べちゃったんだ、エヘッ」 口の周りについたケチャップを手でぬぐいながら、ピカチュウは笑った。
3ポケ「一人で!?」
P「うん……あれどうしたの?」
3ポケの瞳にメラメラと炎が燃えていた。
友A「許せないチャモ〜〜!!」 友B「ボクだって食べたかったバリ!」 友C「もう許せない〜〜!! ライダーキック!!」
ボカスカ。 ボコボコ。
ピカチュウは死んだ。
………………………………
「ハッ!……ああ、夢だったのか、良かった良かった……」 そう言って、口についたケチャップをぬぐおうとした時、
コンコン。
3ポケがやってきたようだ。 P「ヤバイ……」 夢が正夢になる予感。 絶体絶命のピカチュウ(ケチャップつき)であった。
<終わり> |